現在、60万人の子供がいじめられていると言われています。1クラスに1~2人のいじめられっ子がいるというのが現実です。文部科学省 国立教育政策研究所生徒指導リーフのいじめアンケートによると、小4から中3までの6年間、いじめの被害、加害を体験する子供は8割におよびます。
 いじめ相談員としていじめ被害者の相談を受けるようになって9年がたとうとしています。いじめ自殺があると大きく報道され、いじめがクローズアップされますが、相談の現場にいるものとしては、いじめの発生にはそれほど波はなく、ほぼ毎日、どこかでいじめが起きているのが現状です。
 本書は、子供がいじめの被害者になった時、学校をはじめとする関係者との具体的な交渉事例を紹介していきながら、親が取るべき有効な対処法について解説いたします。

目次
はじめに
第1章 最近のいじめの傾向
第2章 いじめられっ子と親
第3章 いじめを解決する有効な方法
第4章 交渉事例の紹介
第5章 いじめ予防のためのいじめ防止授業
おわりに
付録資料

著者
小野田 真里子(おのだ まりこ)
立教大学卒。
全日本空輸株式会社のCAを経て、学習塾業界に従事。
子供たちの話を聞いたり、接したりするうちに「いじめ問題」が常に存在していることを知り、関心を持つ
一般財団法人いじめから子供を守ろうネットワーク 千葉副代表 いじめ防止指導員・相談員
全国webカウンセリング協議会ねっといじめ対応アドバイザー
ニッケンeスクール不登校児支援部部長
http://nikken07.wix.com/e-school
一男二女の母 自身のいじめ解決体験談が2008年AERA掲載、NHK Eテレエデュカチオ「加害者の親がとるべき態度」について相談事例から取材協力 他