出版プロデューサーの須賀柾晶(すがまさあき)です。

さて、インプレス総合研究所によりますと、2016年度の電子書籍市場規模 は1,976億円と推計され、2015年度の1,584億円から392億円(24.7%)増加し、一方の電子雑誌市場規模は302億円(対前年比24.8%増)と推計され、両方を合わせた電子出版市場規模は2,278億円となりました。
日本の電子書籍市場は今後も拡大基調とみられ、2021年度には2016年度の約1.6倍の3,120億円程度になり、電子雑誌市場規模440億円と合わせた電子出版市場は3,560億円まで拡大することが予測されています。

一方で、紙ベースの書籍や雑誌の市場規模が年々右肩下がり(2016年:1兆4,709億円<前年比3.4%減>)となっており、市場が縮小していく中で、電子書籍の市場は今後も有望であると思って間違いはないでしょう?

ちなみに、電子書籍市場の分野別内訳を見ると、コミックが市場シェア82%、文字もの等(文芸・実用書・写真集等)が18%となっていますが、今後この比率は徐々に文字もの等の割合が増えていくものと思われます。つまり、皆さんの本の市場が拡大していくということです。こうした流れをチャンスと捉えるか、無関心でいるか、著者として今後のあり方が問われそうですね。

以上、電子書籍の市場の流れのお話しでした。