あわただしく過ぎる毎日の中で、仕事や育児に追われ、壁にぶつかり、時にはめげつつも前進を続ける。日々そんなふうに過ごされている方、少なくないのではないでしょうか?
 生きていればいろいろな問題に巻き込まれるのが普通ですし、挙げ句の果ては自分の感情にも振り回されパワーを浪費して疲れてしまう、なんてこともありますね。
 ちょっとした発想の転換や、ちょっとしたおまじないで、時間やお金をかけずに、できるだけ自分を快適空間に置けるようになること。そんなところを意図して「1分間チャージ法」を考えてみました。
 パラパラと本を見た時に、「こ~んなつまらないことで、元気になれて仕事がはかどったとしたら、そんな楽なことはないよ~」と思わず笑ってしまうでしょう。
 でもされたと思って、試しにやってみてください。
 あなたの脳が錯覚を起こし、何だかちょっといい気分になって、少し楽に人と接することができたり、仕事にすんなり向き合えたりしたとしたら……。結果的に「お得な一日」を過ごしたとは思いませんか?
 もちろん損得で人生を語るのは好ましくありませんが、「お得な一日」の積み重ねは「お得な一生」ですよね。
 そう、「今をほんの少しハッピーにすること」が「ハッピーな一生」を送るという壮大な計画につながるのです。
 各チャージ法は、一般の方が気分転換のきっかけをつかめ、なおかつ手軽にできることをそれぞれ掲載しました。
 必ずしも全員に効果があるとはいえません。また必ずしも1分間で終わらないかもしれません。
 本来でしたら、それぞれの方が自分をギアチェンジするおまじないを、自分で探してゲットしていくのが理想です。ただいきなり探そうと思っても、抽象的な感じがしてなかなか難しい場合もあるので、例となるものを私が考えてみました。

 仕事の現場では、日常のこんな小さなヒントを元に、クライアントさん(相談者)が、できるだけ早く“自分らしさ”を取り戻せるよう、カウンセリング(チャージ療法)という形でお手伝いしています。
 問題解決までを8つの段階に分け、焦点を絞り、会話によって気づきを促すものです。それこそ現場では、ほんのちょっとした発想の転換で、グルグル回っていた“悩みの回転車”から、ぴょんと飛び出せることって、いくらでもあるのです。
 どうもなんだか、“少し自信過剰”で、“時には怠けつつ”“ちょっとおちゃらけて生きる”というくらいが、今の時代をうまく乗り切るコツのようです。
 いつだって与えられた問題は「成長のチャンス」です!
 少々の悩みは高らかに笑い飛ばして、空を見上げ、風を感じ、胸を張って、次の一歩を踏み出しましょう!
【はじめにより】

【著者プロフィール】
波登かおり(はとう・かおり)
チャージアップ代表。1963年5月生まれ。東京都出身。
チャージプロデューサー・心理カウンセラー。
主婦業母親業の傍ら『自己肯定観、人間関係向上プログラム』を確立し、『読売日本テレビ文化センター』にて、基礎・中級・上級の各「カウンセリング講座」を5年間開設。その後、カウンセラー養成や派遣業務を経て、現在は講演・執筆を通しセルフコントロール「自分の元気の作り方」を提案している。問題解決のための具体的手法として、『チャージ療法(登録第5752734号)』を考案。現在は『チャージング(登録第4938768号)』という新しい分野の確立を目指し活動を続けている。講演は民間企業を始め、経済産業省、国土交通省、県立高校や全国の商工会、大学や保育園、教育委員会など。
著書に『ココロ磨き』(2004年ポプラ社)、『1分間元気チャージ』(2005年幻冬舎)、『1分間元気チャージ・韓国語版』(2008年幻冬舎)がある。