ひとつの命がおなかに宿ったとわかったときから、
「これから八十年は生きるだろうこの子に、何をしてあげたらいいのかしら」
とじっくりと、たっぷりと、考え始めました。
私は、今まで子育てに不安を持たないで過ごすことができました。
 多分これからも不安を持つことはないと思います。
 それはもちろん、私が楽天家ということもありますが、子育てのこまごまとしたことをあれこれと考えて不安になることがないからだと思います。
 子育てのこまごましたことより、もっと大切な外枠のようなものがわかっているからです。
 私がいろいろなお母さんを通して常に感じたことは、こまごました内容の育児書ももちろん大切だけれど、これだけと格闘していては不安になって、育児疲れしてしまうのも無理ないわということでした。
 おっばいのあげ方、離乳食、おもちゃ、遊ばせ方、おむつを外す時期などなど、本当に頭が混乱するだろうなと思います。特に初めての子どもだったらなおさらだと思います。
この本は「子育て」+「親を癒す」の二つを同時に楽しめるようにとつくりました。そしてこの本では、
1 楽しむこと
2 感謝すること
3 調和すること
の三つを基本とし、これのいずれかか、またはいくつかを兼ねた考え、または実行していることを、ご紹介します。

<目次(一部紹介)>
1 「生きることは楽しい」と子どもに伝えたい
2 家族の人数プラス1の食器
3 「ありがとう」と言ってから捨てる
4 誕生日の人から家族にプレゼント
5 一緒に育てた野菜を食べる
6 お手伝いがしたくなるように
7 言葉に反応するからだ
8 境界線を大切に
9 お母さん、そばにいて
10  季節を味わう
11  どっちも正しい
12  一緒に手仕事
13  人はみな、違った考え
14  自分で考えるように
15 もっと素敵だから
16  上手に競争する
17  ひとつひとつの積み重ね
以下省略
<著者プロフィール>
地山 真生(ちやま まい)
1966年東京生まれ。大学卒業後22歳で結婚。30歳で出産するまでの8年間、アルバイトをしながら地域のボランティアグループに参加して活動する。その後、癒しの研究をして、いくつかの資格を取得。出産後は癒しの手法を組み込んだ独自の育児を実践中。その育児法は地域で評判となる。3歳年上の夫と6歳の娘との3人暮らし。