もし今、あなたが何らかの難題に直面していたとしたら、逃げ出したくなったり、イライラどころか、キレそうになったりしていませんか?
 私自身、起業後1年で、あの東日本大震災の影響が私の事業を直撃しました。当時は、多くの事業者がそうだったように、私も事業自体がストップし、資金も底をつき、もうどうにもならない状態で苦悩の日々を過ごしました。そんなどん底の心理状態の中で、頭の中は、生命保険はどうだったか、逃げたらどうなってしまうのか、自己破産したらどうなるのかなど、色々な事が不安とともに駆け巡りました。
 しかし最終的には、整理解雇もしない決意をした結果、幸いにもそんな私に手を差し伸べてくれる方々がいたおかげで、首の皮一枚つながった状態ではありますが、今に至ります。
 そんな辛い日々を何とか乗り越え、私を支え続けてくれたのが本書でご紹介する「言葉」です。
 これらは、私自身に言い聞かせるために毎日ブログに綴ってきたものです。まさに言葉にはパワーがあるんだと実感する日々でした。
 その日々を乗り越える後押しをしてくれた言葉の数々を、主に「中小企業やベンチャー企業の経営者・幹部向けの言葉」、「管理職・管理職を目指している人向けの言葉」、「一般職でこれから将来を担う方々向けの言葉」の3シリーズ、それぞれ1年間365日の日めくり風に取りまとめました。
 名言やコメントは様々な内容ですが、伝えたいことが、繰り返し散りばめられています。
 本書はその中の「一般職でこれから将来を担う方々向けの言葉」前編です。
 これらの言葉は、東北大震災が事業に直撃し、倒産危機の毎日の中、勇気づけられた言葉なので熊本震災の影響を受けた事業者にも是非読んでいただければと思います。自分に言い聞かせるための「勇気が湧く言葉」「元気になる言葉」であることはもちろんのこと、読者が経営者や管理者であれば、「朝礼で使える言葉」としても使っていただけたら幸いです。(「はじめに」より)

著者:阪本 欣也(さかもと きんや)
1974年生まれ、トラ年、さそり座。
埼玉県出身で、大学進学時から東京在住。
大学卒業後、営業畑をメインで10年ほど、コスメ・サプリ・健康食品・エステ・レディースアパレルを担当する。経営企画・コンサル・人事・総務・新規事業開発などのマネジメントも兼務する。その後、経営コンサルティング会社の副社長で4年ほど、経営・営業・店舗・人事・再生コンサルやM&Aを担当する。そして、2010年3月に(株)ICEを設立するが、設立翌年に、東日本大震災が全事業を直撃し、自己破産しかかるが、無給の数年と必死の努力の結果、奇跡的に倒産を乗り越え、今がある。
苦しく、逃げ出したい、死んでしまいたい、そんな毎日の中、自分自身を奮い立たす為にも、逃げ出さない為にも、先達の歴史的名言や、上司や先輩に言われてきた心に響く言葉、部下に自分が言ってきた言葉などを振り返り、自分に言い聞かせ、日々を乗り越える心の糧としてきた。それらの言葉を、より多くの人が自分と同じ心の糧として使っていただけるように現在まとめている。
なお、その他の出来事として、1998年(本厄)に仕事中の事故で頭を打ち、意識不明の重態で運ばれ、記憶喪失(障害)になったり、2015年(本厄)には、自衛隊サッカー部との公式戦中にアキレス腱を断裂したり、2016年(後厄)には、胃と大腸のポリープ切除摘出手術をするアクシデントに見舞われた。
これまでの人生においては、そうした様々なアクシデントに見舞われてきたが、今でも経営を続けられている。
「人生何とかなるものだ」が自分の信念である。
2040年までに、世界の貧困地域に工場・サロンを建設することで、寄付によらない、雇用創出によるグローバルな地域貢献を目標に掲げ、邁進中。