この本の内容は、これまで会社のメルマガにて(主に毎月一冊小説)私が読んだ本の感想を電子書籍用にリライトしたものであります。
なぜ私はこの18冊をご紹介したかったのか、その理由は三点あります。
 まず始めに、一期一会という言葉の意味は決して人との出会いだけではなく、本との出会いも同様であるということ。
 第二点目は、どの時代に生きた人間も同じ悩みをもっていることに気づくことから生きる希望や目的、乗り越え方、運命の受け入れ方を学ぶことができるということ。
 第三点目には、人生の意味を考えてみると、やはり辿り着くところは、いかに人間性を高めることができるのかということ。
 以上のことから、この18冊は、読者諸兄の人生に大いに役立つことができると自信をもってお薦めいたします。人生の中の出来事には必ず意味がありますので、この電子書籍との出会いは、必ずや読者諸兄の人生の中で何らかの結果をもたらすものと信じております。
(「はじめに」より)

目次:
第1章:『利休にたずねよ』
第2章:『ジェノサイド』
第3章:『遺伝子医療革命』
第4章:『テンペスト』
第5章:『掏摸(スリ)』
第6章:『ねじまき鳥クロニクル』
第7章:『火星の人』
第8章:『王とサーカス』
第9章:『静かな木』
第10章:『天災から日本史を読み直す~先人に学ぶ防災~』
第11章:『官賊と幕臣たち~列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート~』
第12章:『血の轍』
第13章:『いとしの乗入れ列車-気まぐれ鉄道日記2-』
第14章:『タックスヘイヴン』
第15章:『エレンディラ』
第16章:『クライマーズハイ』
第17章:『開国の使者~ペリー遠征記~』
第18章:『書楼弔堂破曉(しょろうとむらいどうはぎょう)』

著者:
井戸深志(いどふかし)
1959年1月生まれ。大学卒業後、外資系大手製薬会社に入社、主に都内の大学病院を担当する。その後医薬品専門の広告会社に勤務。当時、世界最大の広告会社オムニコムグループの医薬品広告会社日本法人設立メンバーとして貢献。また、CRO(医薬品開発業務受託機関)時代には、ジェネリック医薬品の世界最大企業TEVA日本法人設立に携わる。さらに、某CROをプラントエンジニアリング会社日揮(株)への売却をコーディーネートした異色な経験を持つ。そして、医薬品医療機器サービス会社を経て、現在再生医療のベンチャー企業に勤務。日本の再生医療とリアルワールドデータビジネスの発展のために新しいビジネスに挑戦中である。
その一方で、書評活動は2015年からスタート。名作(小説)の中での主人公の立場、心理などを現実の世界に置き換え、日常の生活の中で、また、社会人としてどのように考えるべきなのかなどの視点に立って、人生の中で何かに悩んでいる人々に向けて「人生の羅針盤」となるようにわかりやすく書くことを心がけている。読者からは「紹介された本との出会いが、人生を変えるきっかけになる」「新たな気づきを発見できる」「読み進めるほど引き込まれる」など、高い評価を得ている。